香西の歴史・歴史ある場所
龍王宮さん | |
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リュウゴンサン。リンゴンさん。竜王宮さん。龍神または龍王宮(龍王神社)の通称、尊称。
竜は天に昇って雲を呼び、雨を降らせ、川を下って海に注ぎ、また天へと昇る水の化身と考えられ、竜王(龍神)は雨の神、水の神、海の神とされた。日照りの多い讃岐では雨乞いの対象として各地で信仰され、集落内の神社はもとより山頂や尾根の高みに竜神を祀る祠を建ててリュウゴンさんと呼び、雨乞い祈祷してきた。 雨不足の年に随時に行うリュウゴンさんへの雨乞い祈願とは別に、年中行事としての家から一人ずつ出て勝賀山頂のリュウゴンさんにお参りした。山頂で大火を焚き、松明に火をつけて持ち帰り、地区の池に投げ入れた。旱魃の年は、ワラを背負って山に登り、リュウゴンさんの前で火を焚いて雨乞いをした。近隣では、御厩(みまや)津内山の龍王神の夏祭りが盛大であった。 漁師にとってのリュウゴンさんは、海底にいて海の安全をもたらす龍神様であり、農民がリュウゴンさんを山頂や尾根に祀るのに対し、漁村では海辺や島に龍王宮(海神社)を建てた。伝承によれば、法泉寺の了応和尚がおこなったという雨乞い祈願も、槌の戸の海底にいるリュウゴンさんに対して行われた。 *農民が行う雨乞いの多くは山頂や尾根で行われたが、ワラで作った竜を海へ流して祈願するものもあった。 *明治26年(1893)8月13日、いずれもリュウゴンさんのある香西勝賀山、高松稲荷山、川添由良山、檀紙睖山(六つ目)山、三谷王佐山の山頂と高松市大的場で、雨乞い祈祷ののち同時に花火を打ち上げている。また、翌年明治27年(1864)も、雨乞い祈祷のため勝賀山頂で大がかりに火が焚かれている。 *笠井郷の竜王宮・リュウゴンさんは次の各地にある; (1)上笠居(鬼無);佐料(勝賀山山頂)、鬼無(袋山)、藤井(平尾)のリンゴンサンなど鬼無6免の全てにある。 (2)中笠居(香西);三和神社(明神の海神社)、盃山(平賀龍王権現) (3)下笠居;大槌島の海神社、小槌島の海神社、生島の龍王神社、地下(じげ)の龍王神社(亀水川の滝壺姫地蔵) 引用) ※立山信浩著 「笠居郷探訪」713〜714ページ |
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